診療のご案内
外来卵管鏡下卵管形成術(FT)
卵管鏡下卵管形成術(FT)とは卵管に通過障害、すなわち卵管が狭い(狭窄)とかつまっている(閉塞)場合に、卵管の中にバルーンというプラスチックでできた管を通し、障害のある部位を広く開通させます。そして最後に卵管鏡(胃カメラのごく小さいものと考えてください)により卵管内腔を観察します。
具体的には図−1を見てください。まず子宮の中にFTカテーテルという器具を挿入し卵管の入り口を探します@。入り口が見つかれば、その中にバルーンといわれる管を伸ばしてゆきますAB。このときバルーンの中心には卵管鏡が入っています。障害部位を開通した後に、バルーンを戻しながら卵管内面を観察してゆきますC。
図−2に示されているように卵管内面を観察することができます。卵管の子宮筋で囲まれた部分(間質部)には日だがほとんどありません@.間質部から峡部ABを経て、卵子と精子が受精する広い部分(膨大部)Cにかけて徐々にヒダが増えてゆきます。この写真のように内面がきれいに観察することができますので、異常があればすぐに診断できます。
図-1)
FTカテーテルバルーンによる障害卵管の再開通方法と内腔観察方法の原理


図-2)
FTで観察される正常内腔所見:
間質部(1)から峡部(2,3)、膨大部(3,4)
■外来FTの実際
医師2人(福田院長、永田部長)と看護師4人(佐々木、嶋澤、小松原、森脇)からなるFT専門のグループ(FTチーム)が患者様のケアを担当します(図−3)。
FTは通常腹腔鏡下におこなわれているため入院を必要としますが、当院では外来治療としておこないますので、入院は必要としません。局所麻酔でおこないますので患者様お1人で来ていただいても、殆どの場合は問題ありません。所要時間は、手術自体は10分程度で終わります。点滴や消毒の時間を含めても1時間以内に終了します。図−4に示されている清潔で近代的なFT専用室で治療をおこないます。静脈麻酔や全身麻酔をおこないませんので、FTによる卵管内腔の観察中は、スタッフと一緒に患者様にもリアルタイムでモニターを見ていただけます。
図-3)
福田愛作院長永田文江部長とFTチームナース
(左から嶋澤、佐々木、森分、小松原)
図-4)
FT治療の準備のととのった外来FT専用室
■FT後の妊娠率
FT後6ヶ月以内の妊娠率はグラフに示されているよう両方の卵管に障害のある方で25%、片方だけに障害のある方では38%となっています(図−5)。
通常、両側卵管障害ではすぐに体外受精の適応となりますが、まずFTを受けもし妊娠できれば自然妊娠が可能であるばかりでなく、肉体的にも経済的にも患者さんには負担の少ない治療といえます。
図-5)FT施行後(6ヶ月以内)の妊娠率と卵管障害内訳
■外来卵管鏡下卵管形成術の利点
・卵管通過障害を外来で治療できる。
・入院や全身麻酔を用いない。
・自然妊娠が期待できる。
・健康保険の適用となる。
片方の卵管卵管につき健康保険を使って約7万円の自己負担となります。
両側の治療を受ければ約15万円必要となります。
ただし、両側を受けた場合には高額医療助成の対象となり約7万円を超過した分は後日、自治体から返還されます。患者様のお住まいの役所にお尋ねください。
・民間健康関連保険の支払いの対象となります。
民間保険にご加入の方は、FT当日に記入用紙を持参いただきましたら、FT後帰宅までに記入しお渡しいたします。
・遠方の方で手術日1回のみの来院を希望される方は、当日に行えます。
感染症(梅毒、B型肝炎、 C型肝炎、エイズ、クラミジア)の結果と卵管造影のコピーを持参いただけましたら、来院日におこないます。詳しくは、当院にお電話していただきFTチームナースとご相談ください。








