- 体外受精で入院の必要はありますか?
特殊な場合を除いて一切入院は必要ではありません。 採卵も胚移植も全て日帰りでできます。
- 体外受精は土日祝日も行っていますか?
当院では医師が交代で日曜・祝日の勤務をしておりますので、体外受精に関する超音波、採卵、胚移植、注射が可能でありチャンスを逃しません。これが当院で高妊娠率を維持している理由の1つと考えております。
- 体外受精の注射は自己注射ですか?
体外受精を行う本番周期の月経3日目から、採卵日が決定するまで毎日注射が必要です。
保険診療の場合は原則ご自身で注射をしていただきます。
初めての方は自己注射教室へ参加し、指導後に実施していただきます。ご自身の手技に自信がない場合は、できるようになるまで看護師がご指導しますのでご安心下さい。
- 無精子症でも妊娠できますか?
閉塞性無精子症の場合、精巣内に精子が存在しますので、精巣手術後の顕微授精で妊娠が可能となります。非閉塞性の場合、顕微鏡下の精巣手術を行い精子がみつかれば、多くの場合、妊娠は可能です。
- 睾丸手術の時、入院が必要ですか?
当院では実施しておりませんが、なんばクリニックにて日帰りで精巣(睾丸)手術(TESE)を受けて頂けます。
- すぐに体外受精を受けたいのですが、実際に受けるまでにかかる期間は?
体外受精を受けるためには、体外受精のインフォームドコンセントと保険適用の方は治療計画立案のためにご夫婦同席の診察が必要です。また、採卵を希望する月経周期の前の周期から準備を行います。そのため、体外受精のスケジュールを立案してから採卵・胚移植まで約1ヶ月から2ヶ月の期間がかかります。
- 体外受精を受ける際、通院時のクリニックの滞在時間はどのくらいかかりますか?
体外受精スケジュール中の超音波・ホルモン検査日は、採血検査の結果が出るまでに1時間かかりますのでクリニックの滞在時間は2~3時間になります。
採卵日は9時前後に来院していただき、採卵のために15~20分程度の静脈麻酔を行う日帰り手術になるため、正午頃まで滞在していただく場合があります。
胚移植日は午後に来院して頂き、胚培養士から胚の説明を聞いてから胚移植を行います。胚移植は15~20分程度で終了し、滞在時間は1時間~1時間半程です。
- 体外受精にはどのような検査が必要ですか?
妊娠率の高い体外受精のためには十分な検査が必要です。 主な検査は、超音波検査・精液検査、ご夫婦での血液検査などになります。
- 体外受精は痛くないですか?
当院では「痛み」はリラックスを妨げる最も大きな要素と考えております。そこで痛みのない治療を基本としています。痛みを伴う治療の時には、十分な麻酔をかけることにしておりますのでご安心下さい。
- 必ず妊娠できますか?
妊娠できるかどうかの多くは女性の卵巣機能にかかっています。ご夫婦の不妊原因によって妊娠の確率は変わりますが、平均して妊娠反応陽性率は約50%ですので一回目で全員が妊娠する訳ではありません。 必ずママになれると信念をもって頑張ることが成功の秘訣です。
- 妊娠しなかった場合、すぐ治療は再開できますか?
自然周期の場合は連続での治療が可能ですが、刺激周期の場合は最短でも1ヶ月休む必要があります。
- 最近、医療事故には、どのような対策を?
当院ではISO9001の認証を取得しました。その仕組み【品質マネジメントシステム】を取り入れることで、スタッフ全員がルールに従って仕事をし、仕事を効率化し、そして問題発生を未然に防ぐためのさまざまな対策を施しています。例えば、患者名の間違いを防ぐために、必要に応じて名前、生年月日、住所などの複数因子を患者様から言って頂くようにしてご本人の確認を行い、卵子、精子の取り扱いは、必ず2人の胚培養士とバーコードシステムで何度もチェックを行いながら業務についております。
- 卵子提供をしていただけると聞きましたが…
我が国では卵子提供は認められておりません。しかし、信頼のできる海外の施設へ紹介が可能です。
- 自然周期の体外受精とは?
自然周期体外受精では飲み薬程度で排卵誘発するか全く刺激しない周期で採卵しますので、体に対する負担が少ないのが特徴です。しかし、1,2個の卵子しか得られないので妊娠率は普通の体外受精に比較すると低率となります。主に注射で複数個の卵子が得られない卵巣機能不全の方や高齢者などに適応となります。
- 体外受精を受けるには、最低何日通えばいいですか?
体外受精のスケジュール中には、生理3日目から連日の注射と2~4回の超音波検査、採卵日と胚移植日の来院が必要になります。また、遠方の方で自費診療をご希望の場合は「ミニマム・ステイ・IVF」のシステムも利用いただけます。なお、このシステムをご希望の場合は初診ご予約の時にその旨を仰って下さい。
- 胚移植の後、どのくらいリラックスが必要でしょうか?
胚移植翌日から判定までの日常生活は普段通りで大丈夫です。
出来るだけゆったりとした気持ちで、リラックスして過ごしてください。
- 仕事を続けながら体外受精はできますか?
可能ですが、数日注射のために来院の必要があり、少し遅刻を許してもらうなど職場の協力が多少必要となります。また採卵日や胚移植日には休む必要があります。
- どんな人に未熟卵体外受精は向いていますか?
未熟卵体外受精は、一般的に多嚢胞性卵巣(たのうほうせいらんそう)の方が向いていると言われています。多嚢胞性卵巣の方は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の危険性が高いため、卵巣を刺激しないこの方法を選択することがあります。また、採卵できる卵子の数も多い傾向にあります。その他にも卵巣過剰刺激症候群を引き起こすリスクが高いと判断された場合も適応となる場合があります。
- いつから不育検査ができますか?
妊娠反応(血中のHCG)が陰性になってから、検査を受けていただけます。
- なぜ抗リン脂質抗体が陽性だと、MLC・NK検査は受けられないのですか?
MLC・NK検査のどちらかに異常がある場合、夫リンパ免疫療法の治療が必要になります。ただし、抗リン脂質抗体が陽性の方は夫リンパ免疫療法を受けることにより抗体価が上昇することがあり、逆効果となります。このような理由でMLC、NKで異常となっても治療ができないので、MLC、NKは実施しておりません。
- 夫リンパ免疫療法は、どれくらいの期間有効ですか?
半年から10か月が目安です。
- 不育検査中はなぜ避妊が必要なのですか?
何もせずに妊娠して、流産を繰り返すと治療の時期がかえって遅くなります。検査の周期は検査に集中して、結果に対する治療をして次回の妊娠に臨んでいただくためです。
- 着床障害検査の中に外来子宮鏡検査がありますが、この検査は月経周期いつ頃受けた方がいいですか?
検査は、月経終了後~排卵前の低温期の時期に受けていただくことをお勧めします。(月経周期7~10前後)高温期~月経前は、子宮内膜が肥厚し、子宮内腔が観察しづらい為
- 着床障害検査は、医師から診断がなければ受けることができない検査なのでしょうか?どのような方が受ける検査ですか?
着床症障害検査の希望があれば検査は可能ですが、この検査は、本来複数回体外受精を受けても妊娠されない方に実施している検査です。 検査に約15万円かかること、また検査結果に基づいて治療後、体外受精を受けても必ず成功するとは限りません。このような理由から初めて体外受精を受けられる方にはお勧めしていません。もしも、検査を受けてみようとご希望あれば実施いたしますので医師や看護師にお申し出下さい。
- 着床障害検査の結果でどのような原因が分かりますか?
奥様の自己抗体があるかどうか(自分自身を傷つける抗体が存在 し、血液がかたまりやすくないか、血液がかたまりやすく胚を養う血管がつまりやすくないか)をまず調べていきます。自己抗体がない場合は、ご夫婦の相性の検査などを調べていきます。夫婦の相性の検査については、ご夫婦お二人の採血が必要となります。
- 他院で自己注射をしていた経験があるのですが、自己注射の講習会は受けなくてもいいですか?
病院によって指導方法が異なるため、医療従事者の方以外は当院の自己注射の講習会を受講していただきます。安全かつ効果的に注射を実施していただくために、ご了承ください。
- 採卵・胚移植では夫と一緒にいられますか?
採卵・胚移植でのリカバリールームへのお立ち入りはお断りしています。
- 採卵当日に夫が来院できません。自宅採精でもいいですか?
採卵当日、来院の3時間以内に自宅にて採精し、奥様が採精カップを持参できれば大丈夫です。保険診療の場合は、自宅採精のみの対応になります。
ただし、精液検査の結果により、クリニックでの採精を推奨されている方は医師へご相談ください。
- 移植後に残った胚はどうなりますか?
良好な余剰胚があれば凍結保存が可能です。2人目あるいは万が一うまくいかなかった際は凍結胚を融解し、胚移植が可能です。