梅毒の感染者数が増加していることは、ニュースなどでご存じの方も少なくないと思います。
速報値では約13,000人と前年の1.6倍となり、1999年以降で最も多くなったと、国立感染症研究所のまとめでわかりました。
昨年の梅毒感染者数は、10年前のなんと約15倍にまで増加しています。
妊婦さんが梅毒に感染していると、妊娠中および出産中に母親から児に感染する可能性があります。
もし胎児に感染した場合、流産や早産などの原因となったり、新生児として生まれた赤ちゃんが発育不全に陥り髄膜炎や知的障害が生じるというリスクもあります。
また、生後数年経ってから発症する晩期先天梅毒もあり、角膜実質炎や難聴を生じることもあります。
もし梅毒の感染が発覚すれば、パートナーも検査を受け、必要に応じた治療を受けるようにしましょう。
もちろん妊娠を希望されている方は、定期的に検査を受け、予防や早期発見に努めてください。
(参考)厚生労働省ホームページ
性感染症「梅毒」