論文名:「凍結保存タンク表面温度の監視は、真空不良の検知に有効である」
令和6年度SMF論文表彰制度にて、当院の胚培養士小橋が奨励賞を受賞しました。
SMF論文表彰制度とは、生殖医療に関する優れた研究論文を表彰することで、生殖医療の振興に寄与しようとするものです。
今回の論文では、受精卵等を保存する凍結保存タンクに破損が起きた際、タンクの表面温度がいち早く低下することを明らかにし、この温度低下を監視することが破損の検知に有効であるということを報告しました。このタンクの監視法により、タンクの破損直後に異常が検知できるようになり、結果として保存検体の救出の可能性が各段に高まります。
タンクの破損による保存中検体の損失事故は稀です。しかし、これまでのタンク事故が示すように、発生した場合の被害は甚大です。当院では、全ての凍結保存タンクを今回の論文で報告した最新のタンク監視システムにより管理しています。
今後も患者様の大切な卵子・精子・受精卵を安全にお預かり致します。
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